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最近の演奏活動報告(第98号)


2019年6月

Into the Blue
ライブ&セッション

《今回のライブの経緯》

 Into the blueは町田にある比較的新しいライブハウスである。そう高くないステージがあり、グランドピアノが備え付けられている。キャパは20〜30人くらい、店内は清潔なイメージで大変演奏しやすいライブハウスと言える。
 この店ではホストバンドを変えて度々“ライブ&セッション”が開催されている。これはホストバンドのライブだけではなく後半は観客も自由に参加できるセッションとなるシステムである。矢張りワンバンドでのライブは集客上大変難しいのでこうしたシステムが日本では定着している。
 高橋は第4日曜日のライブ&セッションに参加している。前半は3〜4バンドがライブ演奏を行う。その中の1バンドとして演奏するのだ。このホストバンドはベースの笠井徹也が仕切っており、後半は彼の指示で希望者が次々に登場して腕を競う。セッションでは必ずしも理想的な楽器編成であるとは限らない。ある時はギターが大勢いたり、またある時はサックスが大勢いたりする。こうした奏者達を手際よくバンド編成して不公平にならぬよう進めるのがホストバンドの腕も見せどころとなる。
 この日のライブではいつも演奏している橋三雄カルテットのメンバーで構成し、ゲストにトランペットの宮田朋実を迎えて5曲を演奏した。



セッションタイムで一般のお客様と演奏



ゲストのトランペット宮田朋実と共演



高橋三雄カルテットの演奏



2019年5月

薫風ジャズライブ
atマルヨシ水産

《今回のライブの経緯》

 海老名にある海鮮居酒屋「マルヨシ水産」でのライブは今年1月に初めて行って以来2回目の開催となる。手探りで行った第1回が一応成功裏に終わった後、”反省会“を行い、色々と改善を試みての第2回目の開催であった。今回は「祝令和 薫風ジャズライブ」と銘打ち、メンバーは前回同様ピアノ三嶋淳子。ベース小林真人、アルトサックス&クラリネット橋三雄のトリオによって行われた。
 前回は厳寒期であったため大型ストーブをガンガン燃やして暖を取ったが今回はもう快適な5月の気候の中、文字通り[薫風ライブ]となった。当初は外の道路の騒音が気になったが始まってみれば全く気にならず、快適なライブとなった。逆に外を歩く通行人が「いったい何事か?」を覗き込む人がおり、次回の客につながるかもしれない。
 お客様は私の会社関係の旧友の他、スポーツクラブ関係の友人、家内の友人等殆どが海老名市および綾瀬市、座間市在住の近隣の方たちであった。普段はトレーニングウェアーや水着のスポーティな方たちであるがいつもとは違う雰囲気のウェアー姿はステージから拝見していてとても新鮮に見えた。女性はウェアーによって変わるものである。
 ライブは予定通り進行し、予定の2時間はあっという間に過ぎたのである。









2019年4月

ニューオリンズ旅行記

《この演奏旅行の経緯》

 ニューオリンズ行は昨年に続き、今年で7回目となる。昨年同様“トニー資金”による若手ミュージシャンの派遣が7名。永谷正嗣氏を団長に総勢14名のパーティであった。
 今回はまず初日にフレンチクオーター祭の初日を飾っての市内パレード。これは毎年各国のブラスバンドが参加しているが、我々は今年初参加でバーボンストリートをジャクソン公園まで約1キロを練り歩いた。初日から強い日差しを浴びて日焼けしてしまった。
 ステージでの演奏は“インターナショナルステージ”で2回、ライブレストラン“パームコートカフェ”で1回であった。更に日曜日には地元のバプティスト教会で演奏の機会が与えられた。楽器を持って教会に集まり、“Just a closer walk with thee”を厳粛な雰囲気の中で演奏し信者たちの喝采を浴びた。
その他にバーボンストリートの公演やホテルのバーでの飛び入り演奏等例年以上に大いに楽しんだのである。数えてみれば今回が最も演奏機会に多く恵まれる結果となった。
 また、演奏はしなくとも祭期間中は市内各所のステージでニューオリンズミュージシャン達の演奏が繰り広げられており、これらを楽しんでいるうちに滞在期間の6日間は瞬く間に終了したのである。


ニューオリンズ空港にて全員集合

インターナショナルステージ

インターナショナルステージ

市内パレード

パームコートの高橋三雄


2019年3月

マレーシア演奏旅行記

《この演奏旅行の経緯》

 マレーシア遠征は今年で3回目になる。第1回目が好評を博したので現地からの要請により2回目、3回目の演奏旅行が実現した。第3回目ともなれば大体様子も分かってきたのでやり易い?と思うのは大きな間違い。というのは年々観客のレベルも上昇し、現地からの要望事項も増えている。それらの対応に追われたのである。
 今回の新企画として初日の演奏の前に“ワークショップ”を行った。ワークショップと言うのは初心者を対象とした講習会のことである。参加者は合計30人となった。そのうちホーンセクションはサックスが中心で9名おり、年齢は上が50代から下は小学生まで幅広い。“アドリブの基礎”をテーマに絞って講義した。松平氏の英語解説も巧みで、かなり理解されたと言ってよい。
 本番のコンサート演奏であるが我々の演奏以外に現地教会で自主練習を続けているグループが3曲を披露し、喝采を浴びた。我々は二日間の公演であった。2回のプログラムは入れ替えており、2日とも一応大成功と言えるだろう。2日目は終演後スタンディングオーベーションとなるほどの盛り上がりを見せ、我々が逆に感動させられた。
 毎年感じる事であるがやはり現地サイドの努力は並大抵のものではない。我々は与えられた時間を演奏すれば良いのだがスタッフは宣伝から各集め、食事の手配など献身的な努力を積み重ねて来られた。余暇時間には観光地案内まで企画して戴き大いに胸打たれたのである。 これを機に現地音楽サークルのより一層の発展を期待してやまない。


《Tokyou swing jazz fightersのメンバー》
Cl松平恒和
AS橋三雄
Gt宮堂二郎
Pf三嶋淳子
Bs福沢宏昭
Dr前田健次
Vo川澄はるか


Tokyou swing jazz fightersの演奏

Tokyou swing jazz fightersの演奏

現地教室生徒の演奏

終演後のスタンディングオベーション


2019年2月

第21回ジャズ
イン鎌倉

《コンサートの経緯》

 ジャズイン鎌倉は毎年2月に鎌倉芸術劇場で開催される。今年で21回目となる。我がバンド“クレセントシティ・ミュージックメーカーズ”は第3回目くらいから連続して出演している。つまりもう20年近くになるわけだ。現在リーダーの太田さんの80代を筆頭にして一番若手はピアノの40代まで多岐に亘っている。このメンバーで一緒に演奏するのはここジャズイン鎌倉だけであるがメンバーはそれぞれのバンドで主要メンバーを務めているので1年1度の再会は同窓会みたいなものだ。このコンサートでは正規のステージでの演奏の他に開演前のウェルカム、終演後のファイナル、そして休憩時間等合計数回はロビーで演奏する。ここロビーでの演奏の目的の一つは募金の促進である。ここで集めた募金がこのジャズイン鎌倉の運営資金の一部に充てられている。だから私たちはこのコンサートにかなり寄与している訳だ。演後は大船の居酒屋で盛大に打ち上げを行い、また来年の再会を約束し合ったのである。

《当日のメンバー》

トランペット&ヴォーカル;曽我清隆 佐藤信吾
クラリネット;太田弘
フリューガボーン;金子啓一郎
アルトサックス;橋三雄
ピアノ;遠藤純
バンジョー&ヴォーカル;坂本誠
ベース福澤宏昭
ドラム;大村薫











2019年1月

居酒屋ライブ
 海老名の街からライブハウスが消えて久しい。最後のライブハウスは“ハートマン”と言う店でかなり積極的にジャズライブを定期的にやっていた。当時は東海大学のジャズ研などが定期的にライブを行っており、度々訪れたものである。
 その後、しばらくイオンの駐車場1階のイタ飯屋“グランサッソ”でライブを行ってきた。ここも一応ピアノが常設されており、何度か個人的なライブを行っていた。更にグランサッソが演奏不可になってからはホテルオークラ海老名のラウンジでのライブがかなり長い間続いた。ここはライブの度に上の階からアップライトピアノを運んでライブを行っていた。毎回プロのリズムを迎えてのトリオ演奏が続いた。
 これも数年前ホテルの経営方針から中止になり空白状態は今も続いている。そんな中で最近私の知り合いの吉水氏が駅に近い絶好のロケーションに海鮮居酒屋“マルヨシ水産”をオープンした。この店は三浦半島の長井漁港から魚を取り寄せており、大変魚介類の美味しい店である。その敷地内に客が自由に魚介類を焼いて食べられる炭焼き小屋が併設された。この小屋を利用してジャズライブをやろうということになったのである。
 海老名市内に各種の事業を展開している吉水大ママ、そして今は海鮮居酒屋の店長を務める娘ママとも大変音楽が好きであり、特にジャズをこよなく愛してくれている。その上私の友人である後藤氏が積極的に集客とマネージメントを引き受けてくれたことで初ライブが実現したのである。
 当初は客が集まるかしら?と不安だったのだが開けてびっくり玉手箱・・・当日はキャパの30名を超える大勢のお客様が来場してくれたのである。お店の全面的な協力の下で格安な料金設定、美味しい料理などで楽しいライブが行われたのである。大成功の陰で今後当ライブを継続して欲しい、と言う要望も上がっている。これからは東海大学前“ミシェル”の前例もあるのでライブ間隔を適当に空けることで固定客の確保につなげたいと思っている。

《当日のメンバー》

  ピアノ;三嶋淳子
  ベース;小林真人
  アルトサックス;橋三雄

《演奏風景》










2018年12月

林訓美(りんくんび)氏の
パーティ

 林訓美さんと言う人は鎌倉凛林という中華レストランのオーナーである。料理界ではかの有名な道場六三郎氏と料理対決で引き分けたほどの技量の持ち主である。しかも彼は一方でジャズヴォーカルの名手である。特にサッチモのしわがれ声を真似て歌う歌は出色と言える。
 その彼が毎年横浜のホテルで「ファン感謝デーコンサート」を開催している。ここでは林さんのヴォーカルを含めてゲストの歌やダンスが披露された。お客様は彼の広い人脈を誇示するかのように各界に亘っている。当初は昼のみの公演であったが次第に客が増えて今では昼夜の2回公演となっている。今年も横浜のメルパルクホテルで昼夜2回公演を行った。
 我々は専属バンドとして演奏を行った。今回はいつもより更に豪華となりフロント3管のセクステット編成であった。特に今回はトランペットの下間さんが加わったことにより、音の幅が格段に広がっただけでなく、バリエーションも増えたのである。勿論林さんのヴォーカルが中心であり、彼の歌声は観客を大いに魅了した。更に我々の演奏以外でも4人編成の男性ヴォーカルグループやフラメンコのダンスやギターなど多彩なプログラムで観客を沸かせたのである。
 我々セクステットは林さんのヴォーカルバックを始めクリスマスソングや歓迎演奏などを行った。さすがに昼前のリハーサルから夜の部終了まで延々10時間に及ぶ拘束時間であった。演奏する時間は少ないのだが長時間の拘束で演奏し続けよりも更に疲れた・・・というのが本音である。

《当日のメンバー》

トランペット;下間哲 クラリネット;松平恒和 アルトサックス;橋三雄
ピアノ;三嶋淳子 ベース;福澤宏昭 ドラム;籠利達郎
ヴォーカル;林訓美 小川幸子 川角はるか 河合潤子他


《演奏風景》










2018年11月

第18回新宿ジャズ祭
 今年の新宿ジャズ祭は11月10日(土)12日(日)の二日間、新宿3丁目を中心に27会場で行われた。新たに設けられた会場もあり、益々パワーアップした形となった。幸いにも2日間とも絶好の秋晴れに見舞われ、各会場とも大いに盛り上がった。この秋のジャズ祭は会場間の距離があるため雨が最も嫌われるのである。更に今年は屋外の会場も増えて一般通行客へのアピール度も格段に高まった。今や新宿を代表する祭りの一つとして定着した感がある。  今年の橋の出演は10日4ステージ、11日2ステージの計6ステージであった。いつも感じる事であるがこの祭りは出演するバンドのスタイルが異なるので選曲も全て変えるほか、この会場で出会い頭に共演するため曲はなるべく譜面がなくても済むような馴染みのある曲を選ぶ必要がある。ただ私の場合はバックがベテランプレーヤーばかりなので安心して任せることができ、楽しく演奏することができた。


《10日(土)》

12時半〜12時50分 お祭り広場 田辺信男、橋三雄デュオ
          ピアノ高浜和英 ベース山口雄三 ドラム平林義則
13時20分〜13時50分 丸井メンズ館1階 橋三雄クインテット
          トランペット宮田朋実 ギター宮堂二郎 ベース渡部拓実
15時〜15時40分 丸井メンズ館屋上 サックスサミット
          ピアノ袴塚淳 ベース矢野伸行 ドラム前田富博
          サックス五十嵐明要 田辺信男他
15時50分〜16時30分 NADNYE 橋三雄クインテット
          ピアノ深澤芳美 ベースジャンボ小野 ギター五味白文 
          ドラム籠利達郎
          ゲストトランペット宮田朋実


《11日(日)》

12時〜12時30分 御苑大通り街角 川合大介カルテット
       クラリネット石塚みち子 ギター川合大介 ベース安藤小百合
14時〜14時40分 左馬 ジャズガンボ
        トランペット&ヴォーカル川合大介 クラリネット石塚みち子
        トロンボーン石塚英則 ピアノ佐藤えりこ バンジョー坂本誠 
        ベース関野恒夫 ドラム大村薫

《演奏風景》


《お祭り広場 田辺信男 橋三雄デュオ》



《丸井メンズ館入り口 橋三雄カルテット》





2018年10月

“和翔苑”慰問演奏

《和翔苑とは》 

 和翔苑は東京都の荒川沿いの八広と言う街にある“指定介護老人福祉施設”である。実はここに昔世話になった“水道橋スイング”と言うジャズ喫茶のママが最近入居されたのである。スイングには当時ジャズ仲間たちが1杯60円程度のコーヒーを飲みながら好きなレコードをリクエストしつつ終日たむろしていた場所である。
 ここでは毎月アマチュアジャズ奏者たちがライブを行っていた。皆各大学で腕自慢の者たちばかりである。一種の“ジャズマンへの登竜門”ともいえる店であったのだ。そこでは演奏が終わるとママが日本酒の一升瓶をふるまってくれた。この酒がとてつもなく美味しく感じたものである。それ以来私は酒のとりことなった。いわばこの店が“ジャズと酒の原点”であったと言える。そのママを慰問に訪れたのである。
 訪れたバンドは“川合大介とジャズガンボ”というコテコテのニューオリンズスタイルのバンドである。ここのメンバーは私を始め大半がこの水道橋スイング育ちと言ってよい。懐かしいママとは久しぶりの対面となった。さすがにお互いに歳をとったものである。でも演奏を始めると当時の面影が彷彿として懐かしい想いでいっぱいになった。敢えて当時演奏した曲を中心にプログラムを組んだ。
 本音を言うと我がバンドは観客の要望に応じてPOPSなどを取り入れるほどの器用さは持ち合わせていない。いつも演奏している曲をいつもの通りに演奏したのである。しかしママにとっては懐かしい曲をちりばめた満足すべきコンサートのようであった。 
ママ、いつまでもお元気で!


《演奏曲》

1, Algiers’s strut
2, When I dream too old to dream(夢見る頃を過ぎても)
3, Who’s sorry now
4, 上を向いて歩こう
5, Down by the river side
6, In the shade of old apple tree (リンゴの樹の下で)
7, When the saints go marching in


《演奏風景》



《メンバー全員勢揃い》



《スイングのママを囲んで》





2018年9月
甲府“デキシーオンマイマインド”との共演

《デキシーオンマイマインドとは》 

 デキシーオンマイマインドとは甲府を拠点に活動するアマチュアデキシーランドグループである。編成はフロント4管と4リズムの8人の堂々たる編成で最近は新宿ジャズ祭にも登場している。このバンドとは今年3月ニューオリンズに同行し共演した縁が元で今回同バンドの銅鑼出演に際し、クラリネットとして出演したのである。
 私は通常自分がリーダーのサックスワンホーンバンドをやっているのだがこうしてよそのバンドでメンバーの一員としてクラリネットを演奏するのも悪くない。数年前までやはりアマチュアでキーシーランドバンドの“フィジティフィート”と言うバンドでもクラリネットで参加してきた経験があるので全く初めてと言う訳ではない。
 彼らは演奏当日早朝に甲府を発ち、新宿銅鑼に到着後音合わせを行っており万全の態勢である。トランペットの近藤さんがリーダーであり、ヴォーカルも入るのでステージに変化があって楽しいバンドである。
 演奏は無事予定通りに進み、終演後は銅鑼で行われた“反省会”にも加わり、甲府行の最終バスまで共に酒を酌み交わしたのである。


《演奏曲》

1st stage
1. Bourbon street parade
2. Bui Mir Bist du Shon
3. Beale street blues
4. Someday you’ll be sorry
5. Putting on the Ritz

2nd. stage
1. At the jazz band ball
2. Muskrat ramble
3. When I grow too old to dream
4. Bill Bailey won’t you please come home
5. Willy the weeper
 

《演奏風景》



《全員揃って記念写真》







2018年8月
江の島花火大会でのライブ

《江の島花火大会とは》 

江の島花火大会は大変人気のあるイベントである。花火大会は年に2,3回行われている。最も大規模な花火大会は10月頃行われるそうであるが花火の季節はやはりメインは夏だろう。そこで小規模ながらこの時期にも花火大会が催される。 この花火大会に合わせて江の島の旧家である甘糟邸の庭園でバーベキュー大会が行われる。その席上で景気の良いジャズを演奏する・・・と言う訳である。庭園でのバーベキューでは焼肉や生ビールが振る舞われるがこの焼肉が大変美味しい。それもそのはず藤沢の名店のシェフが焼いているので味は本格的なのだ。 一方バンドはデキシーバンドと我々スイング系の2バンドが出演し、演奏をかわるがわる繰り広げた。演奏曲はStruttin’ with some barbecue, Summer time, Samba de Olfeなど夏にふさわしい曲ばかりを集めた。 花火の打ち上げが始まる19時には一旦演奏を中止し、花火が終了した後再び演奏を再開した。夏の夜の楽しいコンサートであった。

《出演者》

トランペット;菅野淳史 長野
クラリネット;寺田紀子
トロンボーン;岩倉直衛
サックス;岩倉千賀子 橋三雄
ピアノ;三嶋淳子 佐藤えりこ
ベース;福澤宏昭 関野
ギター;宮堂二郎 高瀬
バンジョー;白子隆
ドラム;籠利達郎 大村薫
ヴォーカル;タミ― 白子ひろみ
 



2018年7月
茅ヶ崎マリー
七夕音楽祭


七夕音楽祭とは 
 

  茅ケ崎マリーは茅ケ崎サザン通りにある小さなジャズライブ店であるが季節に応じて意欲的にイベントを展開している。この“七夕祭”も毎年行われているヴォーカルのお祭りである。当日は“歌姫”5名が出演し華やかに“歌の競演”を繰り広げた。そして終演後は全員揃って茅ヶ崎国道沿いの居酒屋で盛大に反省会を行った。
  橋は今回その七夕祭りのゲストサックスプレーヤーとして招かれたのである。ヴォーカルのバックは業界では“唄バン”と呼ばれており、最近はセッションなどでもヴォーカルの方は多く、大半は女性ヴォーカルである。この“唄バン”はあくまでも主役のヴォーカルを引き立てるものであるからそれなりの技術を要する。
 唄バンの難しい点は第1に余り吹きすぎない事、チョロッと伴奏するくらいで丁度良いのだがこれが案外難しくややもすると吹きすぎてヴォーカルの邪魔をしてしまう。もう1点は女性ヴォーカリストの声域がオリジナルキーと異なることである。これはサックスプレーヤーにとってはとても大きな課題である。慣れないキーで初見譜を吹かなければならないのでサックス中心のコンボ演奏よりはるかに難しいのだ。
 今回は5人の女性がそれぞれ思い思いのスタイルで自慢ののどを披露した。また中には浴衣姿のヴォーカリストもおり、この季節ならではのあでやかなステージをアッピールしたのである。たまにはこうした浴衣姿との共演も悪くない。

《出演者》

《歌姫たち》

Yumi  
マサ子 
うらら 
弘子 
マヌエラ

《バックバンド》

三嶋淳子トリオ


ピアノ;三嶋淳子 
ベース;谷田部浩行 
ドラム;小川智弘 
サックス;橋三雄

(演奏曲は割愛する。) 


《演奏会会風景》



《全員揃って記念写真》







2018年6月
高橋教室
第13回発表会


このコンサートの意義 
 

  我が高橋教室の発表会は毎年行われており、今年は13回目となる。また発表会とは別に「忘年ジャム」も毎年12月に行われているがこちらはより自由なアットホームな演奏会となっている。発表会の会場は毎年転々と変えているが今年はまた元の藤沢本町クラジャに戻った。
 クラジャの良い点はピアノがグランドピアノであること。そしてドラムセットも揃っていること。広さも生徒が全員楽器を並べても差し支えないスペースがあり、丁度良い。 さらに打ち上げも同店内で行われ、料理も揃っている。
 今年も総勢14名が参加し、各自アップテンポの曲とバラード各1曲づつ計2曲を演奏した。バックバンドはいつも協力願っている三嶋淳子トリオであった。この伴奏は意外と気を使う。さすがに手慣れたバックバンドで皆気持ち良く演奏できたはずである。
 今年はリハーサルが若干手間取ったが本番はほぼ予定通り順調に進行し、最後は全員の合奏でWhen the saints go marching in を演奏し、幕を閉じた。その後講師演奏を数曲行った後打ちあげに入ったのである。続いて行われた「打ち上げ」ではお互いに楽器や演奏上の悩みを打ち明けあい、和気あいあいと酒宴は進んだ。
 この発表会を通じて生徒の実力は確実に1段上昇したと言える。中には思うように演奏ができず後悔の残る演奏もあったかもしれない。しかしそれはそれでやはり成長の糧となるのではないだろうか。生徒の進歩ぶりを目の当たりにできるのが私としても最も嬉しい事である。


《バックバンド》

三嶋淳子トリオ


ピアノ:三嶋淳子 
ベース:福沢宏昭 
ドラム:籠利達郎 



《発表会風景》




《全員揃って記念写真》


            

《楽しい打ち上げでの乾杯》






2018年5月
鎌倉文学館テラスコンサート

このコンサートの意義 
 

  このコンサートは初夏の一日に鎌倉文学館のバラを背景に文学館(旧前田侯爵家別邸)のテラスをステージとして行うコンサートである。野外とは言え別邸の建物をバックにしてPAも揃っているので大変音が良い。しかも共演者はいつもの通りの豪華メンバーである。当日は朝から好天に恵まれて大変楽しいコンサートとなった。
 このコンサートはいつも選曲に悩む。前回は朝から雨模様となったので急遽“長崎は今日も雨だった”を演奏し、大いに受けた。今年は太陽がが一杯なので出だしの曲は“On the sunny side of the street”に決めた。
勿論ここ鎌倉文学館名物の“バラ”はテーマに欠かせない。バラを冠した曲は沢山あるが今回はとても気持ちの良い天気だったのでこの日にふさわしい明るい曲として“Red roses for blue lady“(ブルーレディに赤いバラ)に決めた。また演奏中目の前に明るい海が見えたので急遽”Over the waves “(波濤を超えて)を即興的に演奏した。このように当意即妙に曲を演奏できる点がこのコンサートの良い点である。
  このコンサートは12時と14時の2回公演となっていたがいずれも大勢のお客様で賑わった。


《メンバー》
ピアノ:古川奈都子 
ベース:田野重松 
ドラム:八城邦義 
サックスとクラリネット:橋三雄


《1st. stage 》 
1. On the sunny side of the street
2. 花   
3. Red roses for blue lady
4. Into each life some rain must fall
5. Take me out to the ball game
6. Rose room
7. The things we did last summer
8. Perdido


《2nd. Stage》

1. Oh look at me now
2. Comes love
3. Always
4. Charade
5. New Orleans
6. When I grow too old to dream
7. Over the waves
8. Suwannee river

Anchor

On green Dolphin street



《演奏風景》












2018年4月
ニューオーリンズ旅行

今回遠征の背景 
 

  ニューオリンズ行は6回目となる。今回はオーストラリアのトニーさんの寄付により若い人たちを毎年数人ずつ派遣することとなり、今回がその第1回目であり、6名の新人プレーヤーが同行した。また山梨のアマチュアデキシーランドバンド“デキシー・オン・マイマインド”の総勢15名も同行し、総勢30人近くのパーティとなった。 現地では折しもフレンチクオーター祭の真っ最中で市内至る所で演奏が行われている。我々もその会場の一つ、“インターナショナル・ステージ”とライブレストラン“パームコートカフェ”で演奏することとなっていた。所がたまたま出演予定日の14日(土)は強烈な嵐が到来し、フェスティバルは全面的に中止となってしまったのである。そのため“インターナショナル・ステージ”での演奏は中止となってしまった。ホテルの宿泊客も外出を控えるようにとのお達しがあった。その結果ホテルの1階バーを借りて臨時ライブを行ったのである。これはこれで楽しいライブとなった。 その他に色々と現地のプレーヤーの演奏やセッションに参加し大変有意義な数日を過ごした。しかしこうした経験や興奮は文章で説明し切れるものでもない。従って写真でその一端を紹介することとする。


《旅行の模様》


ニューオリンズ料理が美味しいレストランでの顔合わせを兼ねた会食。



嵐のためフレンチクオーター祭が中止となり急遽ホテル1階バーでの演奏。



フレンチクオーター祭表示のポスター。



レストランライブ会場の「パームコートカフェ」で甲府のアマチュアバンドである「デキシー・オン・マイマインド」と共演。



ライブレストラン「リトル・ジェム・サルーン」にてエバン・クリストファー(クラリネット)主催のセッションに飛び入り参加。



「欲望という名の電車」に乗って若手エリート奏者達とニューオリンズ郊外を散策。
    左から2人目が団長の永谷氏。



2018年3月
タイ・マレーシア公演

今回遠征の背景 
 

  2017年春、初めてマレーシア公演を行った。この反響が意外に大きく、今年も是非と言う要望に応えて第2回目の遠征となった。今回は更にタイ在住の友人の誘いもありタイ公演もセットされた。最初の公演はタイのパタヤとシラチャーであった。パタヤはタイのリゾート観光地である。観客は殆どがヨーロッパ系の白人であった。またシラチャーはタイのシリコンバレーみたいな都市で日本企業が多数進出している。ここでのライブは日本から出張している企業マンのご家族がメインであった。従ってここではMCも日本語で行われたのである。

マレーシアの演奏会場は昨年同様クアラルンプールのバプティスト教会であった。但し今回は2日間続けての公演だったので客の入りが若干心配された。しかし始まってみると1日目、2日目共に満員の盛況であった。現地の方々の献身的な努力により集客、ステージ進行共に大変スムースで感動的なコンサートなったのである。


 《演奏メンバー》

クラリネット;松平恒和
サックス;橋三雄
ピアノ;三島淳子
ギター;宮堂二郎
ベース;福澤宏昭
ドラム;籠利達郎(マレーシアのみ)
ヴォーカル;林訓美、小川幸子、川角はるか(マレーシアのみ)


 《演奏プログラム》
(タイでのプログラムは割愛した)

第一日目
1st. stage
1, From Tokyo with love
2, Comes love
3, In a mellow tone
4, Danny boy
5, Tennessee waltz
6, Lullaby of Birdland
7, It’s been a long long time
8, 花
9, Charade

2nd stage
1, Crazy rhythm
2, Stranger on the shore
3, What is this thing called love
4, What a friend we have in Jesus
5, Geteran Jiwa
6, Moonlight represents my heart
7, Over the rainbow
8, Mardi Gras in New Orleans
9, Rasa sayang          
10,You are my sunshine

Anchoret
1, When the saint go marching in



第二日目
1st. stage
1, Take the A train
2, Comes love
3, Autumn leaves
4, Star dust
5, Georgia on my mind
6, What a wonderful world
7, It’s been a long long time
8, 花
9, Charade

2nd stage
1, Crazy rhythm
2, Stranger on the shore
3, ‘S wonderful
4, Nerer my god to thee
5, Geteran Jiwa
6, Moonlight represents my heart
7, Over the rainbow
8, Mardi Gras in New Orleans
9, Rasa sayang
10, Swannee river

Anchoret
1, When the saint go marching in


《当日の模様》









2018年2月
マリー定例ライブ (ゲスト後藤雅広

《ライブの背景》 

 茅ヶ崎マリーのライブは毎月第1金曜日の夜に行われている。2,3カ月に一度はプロの奏者をゲストに招いているが2月はクラリネットの名手、後藤雅広であった。橋と後藤は夏の三重ツアーでも同行しており、度々共演を重ねている間柄である。後藤のクラリネットは音がきれいで大変ジャズっ気がある。つまりスイング感とフィーリングを兼ね備えたクラリネッターなのだ。この日もソロにデュオに美しい音色を響かせていた。私見であるが現在日本のジャズ界の中で最もジャズクラリネッターとして充実した演奏を展開しているのではないかと思う。まさに脂の乗り切った奏者なのである。


 《演奏メンバー》

Pf;三嶋淳子
Bs; 笠井徹也
Dr; 奥山進
Sax;橋三雄
ゲストCl;後藤雅広
飛び入りTp;宇野晶一
飛び入りVo;林訓美

 《演奏プログラム》
1. St. Louis blues
2. Mardi Gra in New Orleans
3. Avalon
4. Jazz me blues
5. As long as I live
6. Amapola
7. Running wild
8. Midnight in Moscow
9. Back home again in Indiana


《当日の模様》


後藤、高橋



林、高橋



後藤、宇野、高橋


2018年1月
トロンボーンと
デュオライブ

《ライブの背景》 

 最近北浦和の“Pent house”と言う店でトロンボーンとのデュオライブを行った。そこでの客の反応も良く、何より演奏している本人たちがノリノリで大変リラクスした演奏ができた。トロンボーンとアルトサックスのハモリが良いのだ。そこで改めて地元茅ケ崎でライブをやろうという話になり、それが実現した。場所はフランチャイズでもある茅ヶ崎マリーである。ハモりを重視する観点からドラムは敢えて入れず、ピアノ、ベースのリズム隊とした。何故トロンボーンとアルトサックスのデュオが良いのか?それは楽器の音域や音の特徴がぴったり合うからではないだろうか。今回は茅ケ崎のマリーだったが1月はその他にも横浜ABスマイルや北浦和ペントハウスでもこ同メンバーでライブを行い好評だった。選曲の中には松本耕司作曲の”Smile and smile“も入れた。若い新井のベースも素晴らしかった。


 《演奏メンバー》

Tb; 松本耕司
Pf; 三嶋淳子
Bs; 新井健太郎
Sax;橋三雄

 《演奏プログラム》

(第1ステージ)
1. Comes love
2. Blue moon
3. The world is waiting for the sunrise
4. Softly as in morning sunrise
5. Smile and smile(松本耕司作曲)
6. Smile
7. When you’re smiling

(第2ステージ)
1. Strike up the band
2.My foolish heart(松本耕司ソロ)
3.Five spot after dark
4.Crazy rhythm
5.Stars fell on Alabama(高橋三雄ソロ)
6.In a melotone
7.‘S wonderful


《当日の模様》









2017年12月
茅ケ崎アロースタジオ
クリスマスジャズライブ

《ライブの背景》 

 茅ケ崎Mに鈴木さんと言うジャズ好きの方がいらっしゃる。彼の自宅を開放しジャズライブを行っている。近所の方々がメインの客であるが“継続は力なり”で今回11回目を迎え満席のお客様で賑わった。この鈴木邸はご自分のお仕事の事務所を兼ねているがオーディオ設備が完備した素晴らしいスペースである。ソフトドリンクやお酒のサービスもある。こうした自宅のパーティでお客様が大勢集まるという所がいかにも茅ヶ崎らしいアットホームな雰囲気である。お客様は必ずしもジャズに精通しているわけではないので選曲もそれなりに苦労する。今回はクリスマスライブと言う事でクリスマスソングを中心に地元のピアニスト三嶋淳子の司会で進行した。さすがに地元のピアニストだけに三嶋個人のファンも多い。彼女はピアノだけでなく、料理も下ごしらえからサービスまで仕切っている。当日は料理の仕込みに80%の神経を払っているので殆ど曲の打ち合わせもできないが始まってしまえばこっちのものだ。曲は“その場で決める”方式で進行し、終演後は同所で盛大に“鍋パーティ”兼忘年会が行われた。


 《当日のメンバー》

Pf;  三嶋淳子
Bs;  松崎武
Sax; l橋三雄

 《演奏プログラム》

1. Jingle bell boogie
2. Let it snow let it snow let it snow
3. Winter wonderland
4. The Christmas song
5. I saw mammy kissing Santa Clause
6. Have yourself a merry little Christmas
7. White Christmas
8. As time goes by
9. Shadow of your smile
10. Autumn leaves
11. Sunrise sunset
12. Candy
13. Misty
14. Danny boy
15. Stars fell on Alabama


《当日の模様》









2017年11月
藤沢教会
コンサート

《このコンサートの経緯》 

 藤沢教会でのコンサートは今回3回目となる。メンバーはマレーシア遠征メンバーのピックアップメンバーで構成した。マレーシアではバプティスト教会であったが今回はカトリック教会である。まあ、その辺は音楽と言う共通項の元に固い事は抜きにしてのコンサートであった。当日は雨模様であったが多くの観客が来場され、楽しいコンサートとなった。教会でもコンサートでは讃美歌が定番であるがそれだけに拘らず幅広い選曲でコンサートは進行した。教会コンサートの一番の魅力はあの高い天井の元で音が大変良い事である。そして背後には祭壇とマリア像に囲まれての素晴らしい雰囲気のコンサートであった。教会コンサートは今後も機会を見て継続したいと思っている。


 《当日のメンバー》

Pf; 三嶋淳子
Bs; 福澤宏昭
As&C; l橋三雄

 《当日の演奏曲目》


1ステージ目

1. The best things in life are free
2. Autumn leaves
3. Sunrise sunset
4. Everybody loves my baby
5. What a friend we have in Jesus(クラリネット)
6. Stars fell on Alabama
7. Basie boogie


2ステージ目

1. Almost like being in love
2. Mack the knife
3. 旅愁
4. Amapola
5. Someone to watch over me
6. ジェリコの戦い
7. He touched me(クラリネット)
8. Lover come back to me
9. Home sweet home(エンディング・テーマ)


《当日の演奏風景》

聖母マリア像をバックに厳粛な演奏。

左からピアノ三嶋淳子 サックス橋三雄 ベース福澤宏昭




クラリネットに持ち替えて





2017年10月
鎌倉文学館
秋のコンサート

《このコンサートの経緯》 

 鎌倉文学館のコンサートは既に数年前から続いており、一昨年からは春のみならず秋も行っている。いずれの時期も広大な庭園にはバラが咲き、素晴らしい景観となる。演奏場所は通常は文学館のテラスである。ここから観ると前方に鎌倉の海が広がり、両側は緑に囲まれて大変気持ち良い。そしてここでの演奏は意外に音が良いのだ。この理由は建物をバックに前面に音が広がることとPAの技術がしっかりしているためである。
所が今回は残念ながら雨となってしまった。雨にたたられたのはこれまでに1度もなく、今回が初めてである。会場は館内の特設会場に移されて開催された。そう広くはない部屋であるが逆にライブハウスのようなアットホームの雰囲気の中でライブが行われたのである。
演奏曲も雨にちなんで「長崎は今日も雨だった」ならぬ、「鎌倉は今日も雨だった」を演奏して大受けであった。古川奈都子さんも負けじとInto each life rain must fall
「人生にも必ず雨の日がある」で盛り上げた。


 《当日のメンバー》

Pf&Vo; 古川奈都子
Bs; 田野重松
Dr; 八城邦義
As&C; l橋三雄

 《当日の演奏曲目》

雨にちなんだ曲も入れて

1ステージ目

1. Sunday
2. 長崎は今日も雨だった
3. Into each life rain must fall(奈都子さんのヴォーカル)
4. Props for pops
5. Annie Laurie
6. Shine
7. Stars fell on Alabama
8. Runnin’ wild


2ステージ目

1. Almost like being in love
2. 遠くへ行きたい
3. Because of you(奈都子さんのヴォーカル)
4. Carnival in town
5. Nearer my god to thee
6. Who’s sorry now
7. Scotch and soda
8. Sweet Georgia Brown


《当日の演奏風景》




熱心に耳を傾ける観客たち。
窓の外には雨に煙る庭園の様子が見える。





2017年9月
麻布スーパー・ナショナル納涼祭
          

《このコンサートの特徴》 

 麻布と広尾に店舗を構えるスーパー・ナショナルは土地柄外人やセレブ系の客が多い。各国の大使館も近いのでその関係者も大勢いる。この店は毎年重要顧客を対象に納涼祭を開催している。入場者はこの店のヘビーユーザーである会員に限られる。購入額の多い客が会員資格を得るのであるが噂によるとプラチナ会員は月間購入額が10万円以上だとか。(年間ではない)こうした客対象だけに納涼パーティの酒は銘柄ものの日本酒やワインが飲み放題となる。また焼肉も良質の肉を目の前で焼いており、大変美味しい。パーティも佳境に入るとマグロ解体ショーが行われてそれを使った寿司が振る舞われる。さすがにこの寿司は大人気で並ばないと順番が回ってこない。パーティの司会は背が高く顔の小さいセイン・カミュである。彼が英語と日本語のちゃんぽんで司会進行する。こういう場にはピッタリのキャラクターである。店舗の営業は早々とクローズし、パーティは夕暮れとともに駐車場スペースを利用して開幕した。こうした野外パーティではやはりデキシーランドジャズが合っている。演奏メンバーは日本のデキシー業界で活躍する現役メンバーだけに場内からのリクエストも含めてノリノリの演奏が繰り広げられた。最後はWhen the saint go marchin’inで場内をパレードし、幕を閉じた。

 《当日のメンバー》

トランペット; 河合大介
トロンボーン; 松本耕司
サックス; 橋三雄
バンジョー; 大西美代子
チューバ; 菊地一成

 《当日の演奏曲目》

乗りの良い、野外パーティにふさわしい曲ばかりである。

1. Rose room
2. All of me
3. Avalon
4. When we dance at Mardi Gra.
5. Let me call you sweetheart
6. St. Louis blues
7. Bourbon street parade
8. On the sunny side of the street
9. My blue heaven
10. Runnin’ wild
11. Someday sweetheart
12. The world is waiting for the sunrise
13. When the saints go marchin’ in

その他



《当日の演奏風景》












2017年8月
綾瀬市
市民ホール トワイライト・コンサート           

《このコンサートの経緯》 

綾瀬市は私の住む海老名市に隣接する市である。ここの市役所のホールには篤志家から寄付されたグランドピアノがでんとおいてある。そのせいと言う訳でもあるまいが住人には音楽家が多い。特にクラシックのピアニストや声楽家などが多数在住しており、音楽活動を活発に展開している。
 そうしたバックボーンもあり、毎月昼休みに市役所ホールで定期的にコンサートを開催している。出演者は原則として市内在住の音楽家たちであり、コンサートを待ちわびるファンの数も多い。また出演機会をうかがう“待機音楽家”の数は優に50名を超えているそうである。要するに音楽レベルの大変高い市である。
ただ昼休みのコンサートは時間が25分足らずでとても短い。そこで1年前から日の長い夏の2か月にわたり夕方6時から7時までの約1時間薄暮の時間を狙って「トワイライト・コンサート」を開催している。このコンサートでは1時間弱の時間が取れるのでかなり充実したコンサートが期待できるのである。
 私は綾瀬市の住人ではないのだがありがたいことにこれまで度々演奏機会を与えて戴いている。その理由の一つはクラシック系の音楽家たちが殆どであるために住人からはジャズを・・・と言う要望も聞かれる事が多いのである。尤も私も次女が綾瀬市の住人なので全く綾瀬市と無関係と言う事ではない。
 今年のコンサートは途中豪雨に見舞われるなどして余り良い条件ではなかった。それにも拘らず大変多くのお客様がおみえになり、1階の市役所ロビーは多くのお客様で埋め尽くされた。観客は多ければ多いほど良い。当日は我々メンバー一同もノリノリで気持ち良く演奏ができたのである。トワイライトタイムに始まったが最後には夜の帳も降りてアンコールの「見上げてごらん夜の星を」でコンサートは無事幕を閉じた。

 《当日のメンバー》

ピアノ;三島淳子 
ベース;小林真人 
ドラム;籠利達郎
サックス&クラリネット;橋三雄

 《当日の演奏曲目》

夏休みのトワイライト・コンサートということで
夏にふさわしい曲を中心にした選局にした

1. Summer time
2. Love letters
3. Sun flower
4. Shadow of your smile
5. What a friend we have in Jesus
6. Memories of you
7. Water melon man

アンコール
見上げてごらん夜の星を


《コンサートの写真》

 イントロ 




 演奏風景




 演奏会場後方から




演奏終了、花束贈呈







2017年7月
三重ツアーの思い出
          

 三重ツアーも今年で17回目を迎えたが“今年で最後か?”の噂の流れる中での開催であった。さすがに17年を過ぎると次第に地元ファンも増え、コンサートも一段とパワーアップしてきた。また演奏面だけではなく、コンサートの合間を縫ってのバーベキューや地元の素晴らしさをふんだんに取り込んだ昼食、そしてコンサート終了後の深夜の宴会等など・・・思い出は尽きない。このツアーで築かれたミュージシャン同士の結束もまた貴重な体験であった。
 今年の開催地は尾鷲、鳥羽、紀北町、熊野、名古屋の5会場であった。会場のロビーでは各ミュージシャンのCDが販売されている。最初のころはほんの数人だけであったが今では出場全ミュージシャンが所狭しとCDを並べている。
このコンサートのタイトルは「新宿ジャズ祭in〇〇」と銘打っている。これもあながち誇大表示ではなく名前の通り新宿ジャズ祭のスターたちがこの日のために集結しているのである。
 ところで今回が最後と言う噂を聴きつけた聴衆が各会場でコンサート後「絶対に続けて欲しい!」と言う強い要望を主催者の永谷氏に突き付けた。その結果尾鷲、鳥羽、熊野の3会場で来年の継続開催が決定したのである。いずれにせよ物心両面での“大将”こと永谷正嗣氏の功績は偉大であり、感謝の念に堪えない。

 《今年の出演バンド》

ジャムセッション 

トランペット;菅野淳史 
トロンボーン;松本耕司 
テナーサックス;田辺信男、海付豊 
アルトサックス;橋三雄 
ピアノ小林創 
ベース;田野重松 
ドラム;平林義晴


スインギングクラリネット
 
クラリネット;後藤雅広 白石幸司 
ピアノ;古川奈都子 
ベース;小林真人 
ドラム日高弘


ヴォーカルタイム 

ヴォーカル;ブル松原 
タミ― 池田なみ 
トランペット;菅野淳史 
サックス;海付豊 橋三雄 
ピアノ古川奈都子 
ベース小林真人 
ドラム;日高弘


デキシーランドジャズ 

トランペット;下間哲 
クラリネット後藤雅広 
テナーサックス;白石幸司 
トロンボーン;松本耕司 
ピアノ古林創 
バンジョー;大西美代子 
ベース;田野重松 
ドラム;日高弘 


《会場の写真》

 尾鷲会場;フィナーレの模様 




 熊野会場;ジャムセッショングループの演奏風景




 鳥羽会場;コンサート告知ポスター







2017年6月
橋三雄教室

春の発表会           

  第11回高橋教室発表会が6月17日(土)大和AsoBで開催された。同店で発表会を行うのは今回が初めてである。前回までのクラジャよりは広々としており演奏はしやすいがピアノがエレピ(電子ピアノ)なのが難点である。
 それはさておき、今回は14名の生徒達がチャレンジした。その内3名が今回初デビューの“新人”である。自宅練習や教室レッスンでは上手く行ったが本番のステージに上がった途端全く思いもよらなかったミスを連発・・・などと言う事も決して珍しい事ではない。しかしそうした“恥”が上達を生むのである。進歩というものは日々徐々に生まれるものではなく、発表会を機に突然階段を上がるように目立った進化を遂げることもある。こうした進歩を目の当たりにするのはコーチならではの至福と言わなければなるまい。発表会での失敗や練習上の悩みなどを語り合い、“反省会”は果てしなく続いたのである。

 《生徒全員集合写真》




《新しい生徒さん》

 クラリネット:庄司由香里さん 



 サックス:宇多文雄さん



ヴォーカル:小島映子さん







2017年5月
新宿春の楽しいジャズ祭り           


  第13回新宿春の楽しいジャズ祭りが今年も新宿文化センター全館貸切で行われた。このジャズ祭は何故か毎年雨の日が多い。今年も朝から土砂降りの雨であり、新宿駅から会館にたどり着くまでにビッショリ濡れてしまった。
 それはともかく、今年も館内は熱演が展開されたのである。こうしたジャズ祭の面白い点は演奏者からすると出演バンドがメンバー、スタイル曲目等が異なるため大変変化に富んでいること、そして滅多に聴けない他バンドをじっくり観察できる事である。一方聴く側からすればここでしか実現しない素晴らしいセッションが一か所で聴ける事である。
 今回他のグループを聴いて感じたのは女性奏者が増えた事である。特にクラリネットに優れた奏者が多かった。我々がニューオリンズジャズを始めた頃は楽器の初心者が初めてジャズに触れることが多かったが今ではブラスバンドで楽器を習得した者がジャズを始めるケースが多い。
 橋の出演グループはサックスサミット、橋三雄クインテット、それとジャズガンボであった。ジャズガンボはニューオリンズスタイルの4管編成のグループである。このバンドのクラリネットもブラスバンド出身の女性奏者であった。

 《演奏メンバー》

サックスサミット

Sax 五十嵐明要 
    広津誠 
    三上和彦 
    小林淑郎 
    後藤裕二 
    右近茂
    上野まこと 
    渡邊恭一 
    橋三雄 
Pf 大森史子 
Bs 城英輔 
Dr 細野賢 

(演奏曲)
1.Perdido  2.In a mellow tone




高橋三雄クインテット

Pf 大森史子 
Gt 五味伯文 
Bs 田野重松 
Dr 前田富博
ゲストTp 宮田朋実 
Sax 橋三雄

(演奏曲)
1.Honey suckle rose  2.I’ll be seeing you
3.You are sunshine of my life
4.You are my sunshine  5.Broad way  6.Skylark  7.Blues march




ジャズガンボ

Tp 川合大助 
Cl 石塚岐子 
Tb 西塚英典 
Pf 遠藤純 
Bj 坂本誠
Bs 関野恒夫 
Dr 大村薫 
Sax 橋三雄

(演奏曲)
1.When we dance at MardiGra  2.My blue heaven
3.Weary blues  4.Don’t blame me
5.Runnin’ wild  6.Bogalusa strut  7.Wolverine blues






2017年4月
用賀“金のツボ”初ライブ           


  我々のグループ“橋三雄カルテット”は10年以上に亘って二子玉川“MPルーム”で毎月ライブを行ってきた。場所も雰囲気も良いのでそれなりにお客様にも愛されてきたのである。所がお店の事情により、昨年末で店は閉鎖せざるを得なくなった。その結果我々は“MP難民”となったのである。近くで演奏できるスポットを探していたところ、隣町である用賀に“金のツボ”を発見。出演交渉を行った結果4月13日(木)に初ライブを行う運びとなった。同店は“美味しい和食とジャズの店”が謳い文句の店であり、おでんや焼き鳥が美味しい。当日はMPルーム時代のお客様が多数お見えになった。また土地柄全く知らない方が楽器持参でセッションに参加され、会場は熱気に溢れたのである。メンバーはMPルーム時代のメンバーを踏襲したが今回からは更にベースの井出匠を加えて更に充実した陣容となった。これからもお店のスケジュールとかみ合わせて2月に1度のライブを続けて行きたい。

 《演奏メンバー》

Tp;  宮田朋実
Pf;  三嶋淳子
Gt;  宮堂二郎
Bs;  井出匠
Sax;(リーダー)  橋三雄

《当日の演奏曲》

1. Strike up the band
2. April shower
3. Smoke gets in your eyes
4. April in Paris
5. Broad way
ほか。

《当日の演奏風景》





2017年3月
マレーシア           
バプテスト教会
コンサート


 《話の経緯》

今回、話の発端はマレーシアに気の合った仲間同士で観光がてら訪問し、ついでに現地ライブを…と軽く考えていた。所が話は次第に熱気を帯びて教会でのコンサートはチケット600枚が完売に。これはいかんという事になり急遽練習して曲目を煮詰めた。バンド名は日本での活動グループ名を継承し、「東京スイングジャズファイターズ」(略称TSJF)に決まった。メンバーは以下の通りであるが一応リーダーは年功序列に基づき、高橋が務めることとなった。  

 《当日の模様》

会場は定員600に対し680名の方々が来場し、2階の聖歌隊席まで客席に開放する事になった。教会始まって以来の入場者数であったそうだ。プログラムに従って演奏は進んだが意外だったのは讃美歌の“What a friend we have in Jesusをアナウンスしたらワーッと歓声が上がったことである。やはりバプティスト教会では大変ポピュラーなのであろう。演奏は予定通り進んだが今回のコンサートで出色だったのは松平氏の司会であった。英国での留学経験からKing’s Englishでウィットを交えた名司会であった。
アンコール曲を終えると場内はスタンディング・オーベーションであった。感激である。

 《演奏メンバー》

クラリネット;松平恒和 
ピアノ;三島淳子 
ベース福澤宏昭 
ギター;布施明仁
ドラム;岡田憲治 
ヴォーカル;林訓美 小川幸子 
サックス&リーダー;橋三雄

《当日の演奏曲》

第1ステージ;
1.Perdido
2.On the sunnynsideof the street
3.What afriend we have in Jesus
4.Around the world
5.What a wonderful world
6.Smaile
7.Bye bye black bird
8.Ricado bossa
9.Song of early spring(早春賦)
10.That’s a plenty

第2ステージ;
1.Brosd way
2.Memories of you
3.Moten swing
4.MonaLiza
5.All of me
6.Summer time
7.I’m gonna sit right down and write myself a letter
8.Hyumoresuque
9.Starsn fell on Alabama
10.On green Dolphin street

アンコール;
1.The battle hymn of republic
2.When the saint go marching in


《当日の演奏風景》





2017年2月
大和AsoB(あそび)
初ライブ

大和にあるライブハウスAsob(あそび)で白井たかこさんとのデュオによる初ライブを行った。白井さんとは昨年11月横須賀グリーンヒルで初めてお目にかかり、その後横須賀芸術劇場で「中世絵画の歴史」という講演のバックミュージックを二人で担当したのがきっかけである。ただこの時は私が慣れぬクラシックに戸惑いつつ白井さんのピアノとヴォーカルの名演に大いに助けられた演奏であった。ただ何となくウマの合いそうな雰囲気はあった。その後彼女が定期的に出演している大和のAsoBでデュオライブをやらないかとお誘いを受けて話はとんとん拍子にまとまり2月7日の初ライブにこぎつけたのである。当夜は私の誕生日の前日にも当たり(関係ないか。)旧友たちを含めて大勢のお客さんで賑わった。このお店は普段はポップス、カントリー、オールディーズなどのバンドが主体であり、我々のようなジャズは珍しい。デュオの良い点は二人の息が合えば自由に曲想を変えられる点にある。お互いに相手の演奏を聴きながら当意即妙に演奏が展開できる楽しさがある。当日はノーリハーサルでスタートしたが何の問題もなく、10年来の友のように息が合って楽しく演奏できた。    


《当日の演奏曲》
1.Candy
2.Almost like being in love
3.Shadow of your smile(いそしぎ)
4.When I grow too old to dream
5.Crazy rhythm
6.Stars fell on Alabama(アラバマに星落ちて)
7.Jupiter(木星)
8.Amazing grace
9.Comes love
10.As time goes by
11.Tea for two(二人でお茶を)


《当日の演奏風景》






2017年1月
マレーシ旅行前哨戦
3月にマレーシアに遠征することになった。メンバーの中心はマンデージャズファイターズと言うカルテットでありそれにクラリネットの松平さんやヴォーカルが加わる。バンドの名前はTokyo Swing Jazz Fighters(TSJF)に決まった。今回同行するヴォーカリスト小川さちこさんのライブに同メンバーが出演してライブを行った。マレーシアライブの前哨戦と言う訳である。会場のBar bar barは横浜では有名な老舗のライブハウスでジャズマンたちにはなじみ深い店である。主役のヴォーカル小川さちこさんは美貌と美声の持ち主で人気が高い。当日もファンのお客様で一杯であった。広々とした店内は適当に音が広がり大変演奏しやすいスポットだった。ただこの店の規約で演奏時間がやたらと長い。原則50分3ステージで終演は午後11時となっている。いつものライブの1,5〜2倍の長さであったが最後まで熱心に聴いて下さるお客様も数多く、さすが横浜だなあ・・・と感心したのである。    

《当日のメンバー》

ヴォーカル;小川幸子 ピアノ;三島淳子 ベース福澤宏昭 サックス橋三雄

《当日の主な演奏曲》

小川幸子のヴォーカル曲

1,Black magic Woman
2,帰らざる河 
3,Blue Skies
4,I can’t give you anything but love
5,I wish you love
6,I’m gonna sit right down and write myself a letter
7,Blue moon 他


高橋三雄トリオの演奏曲

1,Candy
2, Comes love
3,The things we did last summer
4,Hush a bye
5,Sunrisesunset
6,Besame mucho
7,Stars fell on Alabama
8,The battle hymn of republic
9,The world is waiting for the sunrise 他

《当日の演奏風景》

左からピアノ三嶋淳子、ベース福澤宏昭、ヴォーカル小川幸子 サックス橋三雄





2016年12月
料亭でジャズ
東京を中心に「探見」というサークルがある。新しい場所を観たり聴いたり歩いたりする知的、かつ行動的なグループである。そのグループが毎年年末に「望年会」を開催している。読んで字のごとく単なる「忘年会」ではなく未来への望みを託すという意味での「望年会」なのである。そこには毎年プライベートな面で活躍している人を招いて、講演や演奏を披露している。今回はその「望年会」に招かれる栄誉を賜った。今年は題して「料亭でジャズ」。田町にある老舗料亭の「牡丹」が会場であった。田町駅から数分の場所にあり、雰囲気も料理も最高の料亭である。ただ場所柄ドラムやピアノの持ち込は望めない。従ってギターとのデュオという編成で演奏した。ギタリストは今年も色々な場所でご一緒させていただいた「名ギタリスト」の誉れ高い向里直樹氏であった。彼は東京下町生まれの江戸っ子で私よりはこの会の出席者にふさわしい。当日開演前は多少の戸惑いもあったが酒や料理も入れば和やかなものだ。熱心な「探見」会員たちの前で大変楽しく演奏できた。    

《当日のメンバー》

ギター;向里直樹 サックス;橋三雄

《演奏ナンバー》


1, ALL OF ME
2, STARS FELL ON ALABAMA
3, SHADOW OF YOUR SMILE
4,里の秋
5,HAVE YOURSELF AMERRY LITTLE CHRISTMAS
6,COMES LOVE

《当日の演奏風景》



左から 橋三雄 、向里直樹





2016年11月
2人の女性アーティスト展
  横須賀本町「かさぎ画廊」のイベントで「二人の女性アーティスト展」が開催された。その前座の演奏に招かれた。会場は「かさぎ画廊」の真ん前にある「グリーンヒル」というライブハウスであった。このライブハウスは一昔前の風情を漂わせるレトロな作りで天井には昔懐かしい“ミラーボール”が釣り下がっている。ステージもトリオ演奏にしてはかなり広いスペースである。
 主役の女性二人のアーティスト(ミシェル酒井氏、小林真里恵氏)は30代前半の若さである。その年であれだけ素晴らしいアートを描き続ける才能には感動した。会場内にはこの二人の作品が所狭しと並べられており、観客はそれらの絵に囲まれて音楽を楽しむ形となっている。また当日はもう一人キーボードとヴォーカルの女性アーティストも演奏に飛び入り参加し、花を添えた。 当日の演奏は主催者の希望により「シャリコマ中心で」という事になった。「シャリコマ」とは業界用語で「コマーシャリズム的な」とか「大衆迎合的」とかいう意味である。つまり堅苦しいジャズではなく皆が知っているPOPSや歌謡曲や童謡もやれという事なのである。 メンバーはいつも共演している気心の知れたトリオ中心に演奏した。そして最後に数曲ゲストとして白井貴子氏も参加し、リラクスした雰囲気でライブは終始した。  

《演奏メンバー》

ピアノ;三島淳子
ベース;小林真人
ピアノ&ヴォーカル;白井貴子(飛び入り演奏)
サックス&クラリネット;橋三雄

《演奏ナンバー》

《1.第1ステージ》
1, On the sunny side of the street
2, Sunrise sunset
3, 東京ブギ
4, What a friend we have in Jesus
5, すずかけの径
6, Stars fell on Alabama
7, Battle hymn of republic


《1.第2ステージ》

1, 里の秋
2, Autumn leaves
3,小さな花
4, Nearer my god to thee
5, Misty
6, What a wonderful world
7, You are my sun shine

《当日の演奏風景》



左からキーボード&ヴォーカル白井貴子 ミシェル・酒井 小林真理恵
笠木英文 橋三雄



左から ピアノ三嶋淳子 サックス橋三雄 ベース小林真人



2016年10月
新宿メモリーライブ
後にも先にもこうしたシチュエーションでのライブは初めてである。ここメモリーズは新宿歌舞伎町の新宿区役所裏にあり、ロック専門のライブハウスである。この日の出演はロックバンド3バンドに加えて何故か我々ジャズバンドが1バンドであった。まず会場に足を踏み入れた瞬間、耳をつんざく大音量!最初のバンドはベンチャーズ、ビートルズ系なのでまだ聴いたことがある。しかし他の2バンドはリードボーカル中心で全く未知の曲ばかりであった。我々のバンドは観客から見ると何となく違和感があったと思うのだが粛々と自分のスタイルを通してジャズのスタンダードを演奏した。メンバーは皆百戦錬磨なので他のバンドのペースに乗って慌てるような事はない。しかしどうしてあの場に我々のようなジャズバンドが招かれたのか?主催者によれば皆ロックバンドだと息苦しいからだとか。つまり我々の演奏は「箸休め」なのである。さもありなん。  

《演奏メンバー》

ピアノ;上山実
ギター;五味伯文
ベース;栗山和果
サックス;橋三雄


《演奏ナンバー》

1.Candy
2.Bourbon street parade
3.Stars fell on Alabama
4.What a wonderful world
5.Take me out to the ball game
6.Autumn leaves


2016年9月
スーパーナショナル野外コンサート
 スーパーナショナルは広尾にある高級スーパーである。有栖川公園のすぐ近く、そばにはドイツ大使館などもある。こうした土地柄なのでスーパーとは言え、客層はセレブ系な人や外人が多い。当日は早目に店は閉店し、その駐車場を使ってドリンクコーナーやバーベキューコーナーがオープンする。焼き肉、寿司、おでん、それに酒類も自由に飲める。酒もビール、ワイン、シャンパン、水割り、日本酒などどれも飲み放題、食べ放題となっている。夕暮れとともに外タレとして有名なセイン・カミュの司会で野外コンサートは開始された。型どおり来賓あいさつもあるが外国語が多く、外タレのカミュが日本語に翻訳する奇妙なやりとりである。メンバーはプロの大ベテランばかりなのでどんな曲も次から次へと打ち合わせもなく進行する。尤も演奏曲は我々としては毎度おなじみのスタンダードナンバーばかりなので実にスムースである。最後はWhen the saints go marchin’ inを演奏しながらの場内行進で幕を閉じた。

《演奏メンバー》

トランペット;河合大介
トロンボーン;松本耕司
バンジョー;大西美代子
チューバ;菊地一成
サックス;橋三雄


《演奏ナンバー》

  1.Rose room
2.I can’t give you anything but love
3.Helloow dolly
4.Algier’s strut
5.Who’s sorry now
6.What a wonderful world
7.Some of these days
8.Do you know what it means to miss New Orleans
9.St.Louis blues
10/When you’ smiling
11.Someday sweetheart
12.When the saints go marchin’ in
Etc.

2016年8月
海老名エアズヒル・マンション夏祭り
 7,8月はどこでも夏祭りのシーズンである。昨年は横浜市青葉台の奈良北団地夏祭りに参加したが今年は地元海老名のエアズヒル・マンションの夏祭りにお招きを受け、演奏を行った。最近はどこも住民が高齢化しているのだがこの夏まつりに合わせて子供や孫が里帰りするので祭りは意外に盛り上がりを見せるそうだ。今回はこのマンションに住む元我が教室の生徒さんが役員に招待を具申してコンサートが実現したのである。  
 演奏開始時には晴れていたが第1ステージ終了間際には天候が悪化し、とうとう雨が降り始めてしまった。30分の休憩時間を終えて第2ステージの最初には天候回復を願ってOn the sunny side of the street,やOver the rainbow演奏した。その願いが天に通じたのか、天候は回復し、最後まで無事コンサートを終了することができたのである。
 奈良北団地の時はデキシーランドスタイルのクインテットであったが今回は予算や場所の関係上ドラム不可となったのでピアノ、ギターにサックスクラリネットを加えたトリオ演奏となった。向里のギターが特に光っていた。こうした一般客を対象としたステージでは極力皆が知っているポピュラーな曲を中心に演奏することにしている。まあ天候のせいもあり、大盛り上がりという訳には行かなかったが熱心なお客様から最後まで熱い声援を送っていただいた。また向かい側のマンションのベランダからの声援も嬉しかった。

《演奏メンバー》

ギター;向里直樹 
ピアノ;三嶋淳子 
サックス&クラリネット;橋三雄

1st. Stage

  1、シェブールの雨傘
  2、ひまわり
  3、Summer samba
  4、小さな花
  5、Summer time67.Ricado bossa

2nd. Stage

  1、Shadow of your smile
  2、On the sunny side of the street
  3、Over the rainbow
  4、すずかけの径 
  5、As time goes by
  6、The battle hymn of the Republic
 

2016年7月
三重、名古屋
演奏ツアー

7月2日(土)から7日にかけて6日間に亘って三重、名古屋でのツアーに参加した。このツアーは「新宿ジャズフェスティバル・イン・○○」と銘打ち毎年開催され、今回で11回目となる。出演バンドはその名の通り新宿ジャズフェスティバルの常連メンバー達である。連日午後からリハーサル、夜演奏と言うパターンで休養日を除き毎日展開される。毎年このツアーを楽しみにしてらっしゃるお客様が多数来場し、大変喜ばしい限りである。 会場ロビーには出演者のCD販売コーナーが設けられており、出演者全員のCDが並べられている。休憩時間や終演後には各演奏者が販売とサインサービスを行う。CD販売コーナーでは私としては今回が初デビューとなった。このツアーは本番の演奏時間はわずか30分に満たないのだが猛暑の中でリハーサルや会場への移動、終演後宿舎に戻っての食事、「反省会」などで就寝は毎晩午前3時頃となるので結構体力を消耗する。しかしこのツアーで得るものは多い。年齢的にはもはや最長老となってしまった私であるが音楽的には諸先輩プロの話は本当に参考になることばかりである。  

《出演バンド》出演順

 橋三雄グループ;スイングバトル
 タミ―&奈都子ヴォーカルデュオ
 大西美代子とバンジョークリッパーズ
 下間哲「哲楽団」
 池田奈美&ブル松原ゴスペル
 後藤雅広&白石幸司スインギンクラリネット


《高橋三雄グループの演奏ナンバー》

 1.Comes love
 2.Stars fell on Alabama (橋ソロ)
 3.Sere so Rosa (菅野ソロ)
 4.My way (ブル松原ソロ)
 5.Broad way


2016年6月
河口湖ローズガーデンフェスタでの演奏  
 6月11,12日の両日河口湖湖畔で行われた「ローズガーデンフェスタ」に出演した。出演バンドは「ジャズボイラーズ」と言う若いバンドで早稲田大学ニューオリンズジャズクラブの出身者で構成されたコテコテのニューオリンズジャズバンドである。最近は上野公園で定期的に野外の投げ銭ライブを行っている。ライブハウスでの演奏機会は少ないようだが演奏内容はなかなか本格的である。リーダーのドラム小林武彦の本職は弁理士であるがニューオリンズジャズに一家言を持っており、ドラムも全て手製である。当日は園内のデッキなどの演奏のほか、メインイベントとして絵本作家の池田アキ子先生による絵画パフォーマンスのバックで演奏を行った。池田先生は猫の「ダヤン君」と言う人気キャラクターの作者でもある。彼女はさすがプロ、我々の演奏4曲30分ジャストでバラとダヤン君と我がバンドをモチーフとしたイラストを見事に完成させた。演奏面で言えば今回は全てクラリネットでトラッドジャズにどっぷり浸った。大学生時代以来、50年ぶりとなるクラリネットによるトラッド漬けの2日間であった。

《当日のメンバー》

トランペット;宮田朋実
テナーサックス;望月純門
クラリネット;橋三雄
バンジョー;田中靖弘
ベース;森下薫
ドラム(リーダー)小林武彦

《当日の演奏ナンバー》

1.Four leaf clover
2.Moonlight and roses
3.Rose room
4.Panama rag
5.In the shade of the old apple tree
6.Beale street blues
7.At a Georgia camp meeting
8.Original Dixieland one step
9.When the saints go marchin in
10.Just a little while to stay here
11.That’s a plenty
12.Over the waves
13.Royal garden blues
14Sweet Georgia Brown
15.I’ll see you in my dreams






2016年5月
バー“ざんざ”での
初ライブ
 
 地元海老名のバー“ざんざ”でライブを行った。一応名目はママの誕生祝という事であるが実際にはお客様サービスのジャズライブであった。そう広くない店内なのでエレピ持込みは諦めてギター、ベースとのトリオ演奏であった。ギターは名手向里直樹さん、ベースは気心の知れた大御所小林真人さんであった。私の友人であるヴォーカルのブル松原が応援に駆け付けてくれた他、この店で知り合った美人フルーティストの小川恵理紗さんも飛び入り参加、大いに盛り上がったのである。ライブは2回入れ替え制であったが2回ともほぼ満席の盛況。普段は交代で出勤しているホステスさんもこの日は全員集合、胸の谷間も露わな美女たちが10名ほど勢揃い・・・は壮観であった。ちなみに“ざんざ”とは沖縄の言葉で“皆で飲めや歌えの宴”のことだそうである。中々良い店名ではないか。

《1.第1ステージ》

1. Comes love
2. On the sunny side of the street
3. Fly me to the moon
4. Georgia on my mind
5. すずかけの径
6. Take me out to the ball game
7. L-O-V-E
8. When the saints go marchin’ in

《2.ステージ》

1. Candy
2. ひまわり
3. Route 66
4. My way
5. Mack the knife
6. Just friend
7. Memories of you
8. When the saints go marchin’ in


2016年4月
ニューヨークでの
演奏

 今回姉が経営する「かさぎ画廊」がニューヨークで日本画家を紹介する展覧会を開催した。その場所は「日本ギャラリー」というビルで57thストリートのカーネギーホールのすぐ前にある。まさにニューヨークのど真ん中である。この展覧会は大成功を収めたがここではこのコラムの趣旨から私の演奏経験に絞ってコメントしたい。
 今回の演奏機会は3回あった。まずは展覧会場開始の会場で。そして2度目は画廊のお客様のShining氏別邸で(コネティカット州にある豪邸で)のガーデンパーティーの席上で、そして帰国前日の Museum magnet school の文化祭での演奏であった。
 3回ともピアノ伴奏はなくピン(一人で、生の伴奏無し)での演奏となった。日本で準備したカラオケのバックを一部使用したが本来の演奏は望むべくもない。ただお客様は殆どジャズとは無関係の方たちである。従って極力ポピュラーな選曲を心掛けた。展覧会場と Shining別邸での演奏はまあまあで「素晴らしかった」とのお世辞も数多くいただいた。
大変だったのは小学校の文化祭で生徒が走り回ったりする会場で苦戦を強いられた。そうした中意外と受けたのがその場でかんがえたTake me out to the ball game (野球に連れてって)であった。この曲は大リーグの7回に必ず演奏される曲である。アメリカの子供なら皆知っているので一緒に歌いだし、我ながらいい選曲だったと思う。
 演奏そのものよりも苦労したのは英語である。今回は簡単な司会も自分でやらなければならず日頃の「英語の不勉強」を痛感させられたのである。最初のニューオリンズ行きはもう40年以上前になるがその時はかなり英語に自信を持ったものだ。しかしこの歳になって日頃英語から離れているともういけない。再度勉強しなおさなくては・・・。

《1.展覧会初日の演奏》

1.What a wouderful world
2.Over the rainbow

《2.Shining氏別邸(コネティカット州)のガーデンパーティー》

1.What a wonderful world
2.On the sunny side of the street
3.Over the rainbow
4.Misty

《Museum magnet school 文化祭》

1.Take me out to the ball game
2.What a Wonderful world
3.The girl from Ipanema

アルトサックス;橋三雄

2016年3月
茅ヶ崎マリー
定例ライブ
 
茅ヶ崎マリーでは毎月第1金曜日に定例ライブを行っている。最近ではメンバーも定着し、お互いに気心の知りあった演奏を行っている。ただこうした定例ライブではメンバーが固定化すると安定した演奏はできる反面マンネリに陥りやすい。
 そこで我々は定期的に外部からアゲストを招くことにより活性化を図っている。今回のゲストはトランペットの下間さんで2回目の出演となる。彼はデキシースタイルのトランペットの第1人者ではあるが私は彼の唄心豊かなバラードの大ファンである。更に軽妙なヴォーカルも魅力いっぱいである。選曲もジャズのみにこだわらず幅広い。
 3月4日(金)は根っからの下間ファンは基より、初めて聞く方も多く、早い時間から満席のお客様で大いに盛り上がったのである。
 定例バンドメンバーのモチベーションも大いに上がり、普段以上、実力以上のハイテンションな演奏が繰り広げられた。お客様も大いに満足されたことと思う。今後もこうしたゲストを招いた演奏は広げていきたい。

《当日の演奏曲目》

第1ステージ
1.Comes love
2.Crazy rhythm
3.These foolish things
4.Back home again in Indiana
5.when it’s sleepy time down south
6.Some of these days

第2ステージ
1.Oh baby
2.No problem
3.Moonlight in Vermont
4.Sleepy Lagoon
5.Moonlight becomes you
6.Samba de Olfe


《当日のメンバー》

トランペット&ヴォーカル;下間哲 
ピアノ;三嶋淳子 
ベース;今林良太
ドラム;奥山進 
アルトサックス&クラリネット;橋三雄

2016年2月
大船ハニービーライブ
小林陽子と仲間たち
 
大船ハニービーというライブハウスはどちらかと言うとロックやポップス関係のミュージシャンの出演が多い。このライブハウスが誕生したのが15年前であるが小林陽子さんはこのオープン時から継続して出演している。つまりこのグループの出演も15年目を迎えるわけである。ライブは私の経験では一度成功させる事よりも継続させることがはるかに大変なのだ。選曲のこと、集客のこと、メンバー確保のこと等など。毎回苦労は尽きない。しかも最近では病気のご主人の介護に追われる日々でありながらこうして毎月ライブを継続するのは並大抵な事ではない。その上ヴォーカル教室でレッスンを行い優秀な生徒さんを多数輩出している。尊敬の念で一杯である。私は通常、客の一人としてライブを楽しみ、2,3曲飛び入り演奏をさせていただいている。しかし今月はレギュラーのクラリネット松平さんがお休みのためピンチヒッターとして出演した。ピンチヒッターとは言え、バックのメンバーはいつもやり慣れているメンバーなので余り大きな戸惑いはない。ライブは小林陽子さんご本人のヴォーカル、インストルメント演奏(今回は私)、そして小林教室の生徒さんのヴォーカルから成り立っている。この中で正直言って私にとっては生徒さんのヴォーカルバックが最もきつかった。


《当日の演奏曲》

1stステージ
1. Candy ★
2. That’s old feeling
3. Where or when
4. The way you look tonight
5. All the way
6. 早春賦 ★
7. Charade ★
8. Lover come back to me
9. Cry me a river
10. You’d be so nice to come home to
2ndステージ
1~5. 生徒さんのヴォーカル
6. Comes love ★
7. Stars fell on Alabama ★
8. On green Dolphin street ★
9. More than you know
10. Quisas→ Quen sera
11. I’ll be seeing you
12. Bei Mir Bist De Schon(素敵なあなた)
★印は橋のインストルメント曲。それ以外は小林陽子さんのヴォーカル曲。
生徒さんのヴォーカル曲名は割愛した。

当日の演奏メンバー
ヴォーカル;小林陽子 小林陽子教室の生徒さん達
ピアノ;西山晃子
ベース;小林敏男 福澤宏昭
ドラム;片桐聡
アルトサックス;橋三雄



2016年1月
山本逸郎氏
 追悼演奏会
 
アルトサックス山本逸郎氏とは丁度3年前の1月、今回の追悼会場と同じ赤坂のステージワンで共演した。このバンドはいつも2アルトで演奏していたがたまたま相方のアルトが病気となったのでのピンチヒッター出演であった。彼との共演は後にも先にもこの時の1度だけである。
 しかしいつもやっているバンドとはかなり色合いの違うバンドで私はその違いに大いに驚いたので印象深い。そのライブの模様を当時の活動報告から抜粋してみる。 
 「…このライブの内容が独特だ。2アルトと言う編成も初めてだがお客様のノリがハンパじゃない。60人くらいのキャパの店内から大声援が飛び、しまいには踊り出す人も。休憩時間も立ちっぱなしで若い人でないのにこれだけノルというのは初めての体験であった。演奏曲もハワイアンやカントリーの曲が多く譜面で演奏したが殆どは初見であった。以下略。」
 これだけノリノリで精力的な彼だったが昨年9月その時と同じステージワンのライブ終了後気分が悪くなり帰宅して3日後に他界したそうである。当日彼が最後まで坐っていた席には花が飾られ、奥様と娘さんが写真の横に並んで見守っていた。追悼のホストバンドは故人がレギュラーで出演していたカントリーバンドの方たちでジャズ関係者は少なかった。
 元気でいた人が急逝したという事は寂しさがないと言えばウソになる。しかし私は反面大変羨ましく思った。最後まで演奏活動してあっけなく逝くというのはバンドマンにとっては理想的な亡くなり方ではないか。追悼会列席者も思う存分元気に演奏し歌って彼を偲んだ3時間であった。

(演奏曲は歌バンやカントリー系の知らない曲が多かったので割愛する。)


2015年12月
2015年12月
CD発売記念ライブ
 
正確にいうと初CDとは言えない。数年前下田卓さんのカンサスシティ・バンドで「大人の気持ち」のCD録音に参加している。今回は初リーダーアルバムCDという事になる。録音は9月16,17両日に水戸で行われ11月から本格的に販売を開始したのである。同時に「CD発売記念ライブ」も何度か行われることとなった。中でもCD録音メンバーによる発売記念ライブは12月27日(日)町田のライブハウスInto the blue で行われた。年末のため客の入りはイマイチであったがCD収録曲を中心とし、録音したが最終的にCDの選に漏れた曲なども披露した。既に購入後何度も耳を傾けている人もおり、中には「CDとアドリブフレーズが違う」などの指摘もあったがそれは当然の事としてご容赦願いたい。(笑)発売記念ライブは更に年明け1月16日(土)横浜長者町のライブハウスFirstでも行う予定である。詳細はスケジュール表を参照願いたい。

《Into the blueの演奏曲》
1st stage
1. Comes love (Bb)
2. The things we did last summer (Eb)
3. On the sunny side of the street (C)
4. The battle hymn of republic (Bb)
5. Dardanella (C)
6. Sweet Georgia Brown (Ab)
2nd stage
1. Candy (Bb)
2. Don’t take your love from me (Eb)
3. Blue Monk (Bb)
4. There will never be another you (Eb)
5. On green Dolphin street (C)
6. The gypsy (Eb)
7. Russian lullaby (Dm)
8. After you’ve gone (Bb)
9. Lullaby of Mozart (F) (クロージングテーマ)
アンコール  Samba de Olfe (C)
以  上   


2015年11月
第15回新宿トラッドジャズフェスティバル  
今年も11月14,15の二日間に亘って新宿トラッドジャズフェスティバルが開催された。ただ今年に限って初日は雨に見舞われたのは不運であった。このフェスティバルは会場の場所がバラバラなので雨が降ると会場間の移動が大変困難になるのだ。特にベース等大きい楽器の演奏者は楽器を防ぎつつの移動で大変神経も使ったのである。
 橋にとっては別の意味で意義深いフェスティバルであった。CD発売記念ライブも兼ねたからである。しかしCD販売は余り効果が上がらなかった。フェスティバルでは演奏者も観客も次々に会場を移動しなければならないので落ち着いてCDを購入する時間がないのである。いわんやサインなんかしているヒマは全然ない。やはり「CD発売記念ライブ」は自分の独立したライブであるべきだ。ただPR効果は大いにあった。「次のライブに買うから」と言う予約も数多く戴くことができたのである。
 今回は肉体的にもきつい二日間であった。会場移動の疲れもあるが初日の終演後二子玉川MPルームでライブがあり、このダブルヘッダーが特に堪えた。従っていつも二日目が終わってから開催されるジャムセッションにも参加せず早々に会場を後にした。尤もその後、地元海老名の居酒屋で個人的に打ち上げを盛大に行ったのではあるが。

《演奏曲目》
橋三雄クインテット  ピアノ深澤芳美 ベース矢野伸行 ドラム前田富博 
ギター五味伯文  ゲストトランペット宮田朋実
1.Candy 2.The Gypsy 3.On green dolphin street 4.Sweet Georgia Brown
5.There will never be another you 6.After you’ve gone
宮田朋実カルテット(ゲスト出演)トランペット宮田朋実 ピアノ金子剛大 ベース井出匠 ドラム三輪明彦
1.Jersey bounce 2.Moon grow
橋三雄カルテット ピアノ小林創 ベース小林真人 ドラム日高弘
1.Comes love 2.Stars fell on Alabama 3.Annie Laurie 4.Tin tin deo
サックスサミット アルトサックス五十嵐明要 田辺信男 他
1. In a mellow tone 2.Easy money他
ニューオリンズクロウフィッシュ ギター長谷川光 遠藤昭浩 ベース新井賢太郎
1. Way down in New Orleans 2.St. James infirmary 3.Knee drops 4.Fidgety feet
5.Dardanela 6.Hetouched me 7.Fairwell blues
以  上   


2015年10月
Big18オーケストラ
第13回定期演奏会
 
気持良い秋晴れの10月18日(日)に古巣Big18オーケストラの第13回定期演奏会が行われた。今年は“50周年よりすごい51周年”である。私は一昨年まで49年間同バンドに在籍し、昨年は50周年記念コンサートにゲストとして出演した。
 従って終始客席からこのバンドを観たのは今回が初めてであった。席に座っていると全く見知らぬ人から「高橋さん、今年は演奏しないのですか?」と何人からも言葉をかけられた。改めて自分がBig18の顔だったのだな・・・と感激を新たにした。
 私の退団後新体制となり、コンマスは最高齢の私から最若年のベーシスト今林に交代した。演奏プログラムや演奏内容は既に若い今林体制に変容しつつあり、政権移譲はスムースに行われていることを物語っている。
 今年のゲスト歌手は雪村いずみであった。昨年もサプライズゲストで1曲歌ったが今年は正式のゲストとして7曲歌った。デビュー当時と声の高さは変わらず、相変わらず伸びのある歌声であった。ステージ上ではおとぼけキャラであるが実力はさすがである。
 バンド演奏については色々問題点あるもののもう過去のメンバーとして小姑のような批判は避けたい。今後の新体制での一層の発展とメンバーの健康を祈るのみである。

《当日のバンド演奏曲目》
1. Wind machine
2. On green dolphin street
3. Who’s sorry now
4. Marguarite
5. The kid from red bank
6. Bridge over troubled water
7. Cute
8. The midnight sun will never set
9. Bass folk song
10. Cherokee
11. Polka dots and moon beams
12. Memories of you
13. Sing sing sing
(アンコール)
幸せの黄色いリボン

《雪村いずみの歌》
1. 思い出のワルツ
2. Blue canary
3. 悲しき口笛
4. Tennessee waltz
5. 飛行機雲
6. Suwanee
(アンコール)
7. Star dust

以  上   


2015年9月

CDの録音
 初CD録音は9月16,17の両日、水戸にて行われた。
 スタジオは水戸市役所に程近い閑静な住宅街にある。かなり広いスペースに各奏者が距離を取って配置されている。
 16日はトリオで17日はドラムを加えたカルテットで録音が行われた。
 曲ごとの構成は予め考えてはいたが演奏を始めてみて色々と修正を加えてディスカッションしながら進行した。
 演奏メンバーは日頃付き合いの深い気心の知れた者同士なのでリラクスして和気あいあいとした雰囲気の中で録音は順調に推移した。
 結局2日間で計19曲を録音することができた。内容的には色々不満はあるものの物理的にはかなり効率的だったのではないだろうか。録音はそれで終わるわけではなく細かい修正や選曲が待っている。後で冷静に聴いてみると反省事項は数限りない。
 しかしこれが今の自分の実力なのだと思えば致し方ない。CD完成は11月中旬の予定である。

《吹き込みのメンバー


ピアノ;小林創
ベース;小林真人
ドラム;日高弘(17日のみ)
サックス&クラリネット;橋三雄

《吹込み風景》


《吹き込み曲》
               
1. Don’t take your love from me      
2. The thigs we did last summer
3. On the sunny side of the street
4. Candy
5. Stars fell on Alabama
6. I’ll be seeing you
7. The gypsy
8. Annie Laurie
9. There will never be another you
10. Comes love
11. On green dolphin street
12. Estrelita
13. Sweet Georgia Brown
14. After you’ve gone
15. Wabash blues
16. Blue Monk
17. Tin tin deo
18. Dardanella
19. He touched me

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